Q46日本では「車は左側通行」なのに、なぜ「歩行者は右側通行」なの?
Aふむ、なかなか目のつけ所が鋭いのぉ!英国では、自動車・歩行者ともに「左側通行」が義務付けられており、駅構内の通路や階段などでは「Keep left」が方々で掲げられておる。とくに今は、うっかり出会い頭に人と衝突!なんて恐ろしい体験を避けるため、(おそらく)気を遣って歩いているはずじゃ。
一方、英国の交通法規にならって「車は左側通行」にしたものの、「歩行者は右側通行」と逆方向に定めてしまった日本。それゆえ、日本人は英国の駅などで少々困惑するらしい。一体なぜ、英国のようにわかりやすく「車も人も左」にしなかったのか?
実は、昔は日本も「車も人も左」だったそうじゃ。しかし、自動車交通量の増加にともない、交通事故の発生件数が急増。車と歩行者が互いに安全を確認しながらすれ違うことができるよう「対面交通」に変えたのじゃ。ゆえに「車は左、人は右」という現在の交通ルールになったとさ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、車での市中引き回しの刑じゃぞ!
週刊ジャーニー No.1171(2021年1月14日)掲載
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