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■ 第130話 ■ここらで一回、立ち止まる愚

「幕末、なんか違うぞ」。昨年7月29日発行号はそんなタイトルで書いた。もう1年近く同じところを養殖マグロのようにグルグル回遊している。本来は「イギリスのメシはなぜ残念?」を主題に薄っぺらく書き始めた当欄。1年以上徘徊したお陰でその答えにはとっくに辿り着いている。しかし発表はまだまだ先のことになりそうだ。当欄とほぼ並行して始まったパンデミック。英国飯マズ論どころじゃなくなり脱線が始まった。引きこもる中、世界史と日本史をシンクロさせる作業に没頭した。そして過去に日本が西洋列強にマジで飲み込まれる危機が何度かあったことが分かって来た。筆者知る限り、その1回目とはポルトガル人が種子島に漂着してから鎖国までの100年間ほどのことだ。ザビエルはカトリック教の世界では聖人&偉人かもしれないが、非カトリック教徒にとっては武闘派イエズス会の切り込み隊長だ。当時の話だからイエズス会関係者の方、怒っちゃイヤ。彼らが上陸を果たした頃の日本は戦国時代の真っ只中。勇ましい戦国武将や火縄銃をあっという間にコピーできる工業力がなければ日本はカリブ海の島々やアステカ、インカ、フィリピンなどと同様、悲惨な運命を辿っていたはずだ。

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▶その後、オランダがポルトガルやスペインに取って代わった。しかしオランダがインドネシアでやらかした悪事の数々を知れば、彼らもまた日本に対してポルトガルやスペインとさして変わらぬ野心を抱いていたことは否定しようがない。なんせオランダとは後に世界最強国となるイングランドすらインドネシアから蹴散らし、香料を独占するほど鼻息荒い連中だった。そういう意味で彼らを出島に封じ込めた徳川幕府は意外だが国際情勢に通じ、危機管理能力も備えていたと思われる。

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▶2回目の危機は当欄がしつこくまとわりついている幕末明治期だ。筆者は明治維新に関して「ペリーがやって来て開国を迫り、尊王攘夷が叫ばれ始め、すったもんだの末に大政奉還を経て明治となった」みたいな感じで教わった。「竜馬がゆく」を筆頭に、幕末モノの歴史小説には楽しめる作品が多い。しかし、時代が明治になると途端に話の整合性が怪しくなり、登場人物から躍動感や説得力が失せる傾向があるのはなぜか。簡単だ。幕末明治期に超重要な役割を果たした「陰の主役」がほとんど描かれていないからだ。

▶少なくとも維新後の日本国の進むべきカタチを明確に描いていた勢力が海外におり、残念ながらそれはほぼその通り実行された。しかし日本人はまるで日本人自らが考えて行動して作ったのが明治以降の日本だと信じ込んでいる。生糸と茶くらいしか海外に売れる物なく、内戦と版籍奉還等で国庫がほぼ空っぽだった明治新政府。なのにあっという間に鉄道走り、軍艦バカスカ購入できた不思議。そしていつしか政治、経済、そして軍事においてイギリスそっくりの立憲君主制国家が出来上がっていく。当然のことだが筆者、先に述べた「陰の主役」とはロスチャイルド家を頂点とするシティやウォール街の国際金融資本家たちだと考えている。あとちょっとだけ幕末明治期のお話は続く。明治維新の闇は深い。ここらで一度、なぜ筆者がこの辺りをいつまでもグダグダ徘徊し続けているのか知っていただいた方が良いと思い、あえて現在脱線中。てなこって次号に続くぜ。チャンネルは、お好きにどうぞ~。

週刊ジャーニー No.1250(2022年7月28日)掲載

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