ぶらりんぐロンドン

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Yoshiki来英!「WE ARE X」のロンドン・プレミアに行ってきた

2月28日(火)に行われた、X JAPANのドキュメンタリー映画「WE ARE X」のロンドン・プレミア上映会に行ってきました。会場は、ピカデリー・サーカスからほど近い「Picture House Central」。遅くまで営業するカフェも併設する、お洒落な映画館です。

今回のロンドン・プレミアは、なんと上映後にYoshikiと監督のスティーヴン・キジャック氏によるQ&A付きであるにもかかわらず、一般の映画チケットで入場できるという、ファンにとってまたとないチャンス! 当然「完売」となったチケットを幸運にも入手することができ、世界各国から駆けつけたXファンとともに、映画を堪能してきました。

長年、ドキュメンタリー映画の製作をすすめられてきたものの、「過去を振り返る作業は辛すぎてできない」と、首を縦に振らなかったYoshiki(写真中央)が、スティーヴン・キジャック監督(左)の作品を見て「この人なら」と、製作に踏み切った今作品。X JAPANの圧倒的なサウンドが時に激しく、時に悲しく心に響き、過去のアーカイヴ映像や、苦しみを経てたどり着いた世界的な成功の道を歩む現在のX JAPANの姿は、見る者の心を打ちます。


2014年に大成功を収めた、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートの舞台裏を追いながら、Yoshikiへのインタビューを軸に展開する今作は、Yoshikiの苦しみに満ちた少年期から、メンバーとの出会い、怖いもの知らずのインディーズ時代、バンド・メンバーの脱退、死、ToshIの洗脳騒動、解散、復活のほか、Yoshikiのファンを豪語するロック界のスーパー・スター達へのインタビューなども交えたもの。熱狂的な成功と同時に襲われてきた信じがたいほどの悲劇と復活を、たった1時間半で無理なく見事に語りつくしたキジャック監督(写真左)の腕に脱帽です。サンダンス国際映画祭で最優秀編集賞を受賞したことが大いに納得でき、X JAPANを知らない英国人も、きっと満足する作品に仕上がっていると強く感じました。

Yoshikiは映画の中で、時おり言葉に詰まりながらも苦しんだ過去、今でも色褪せない痛みを吐露。インタビュアーからの「過去をすべてを振り返るインタビューは辛いものではなかったですか?」との質問に、「スティーヴンとのインタビューは、セラピーを受けているようだった。実際、セラピストにセラピーを受けたことがあるんだけど、その時は『全然俺のことをわかりゃしない』なんて思って、まったく役にたたなかった。でもスティーヴンとのインタビューは違った。本当に素晴らしい人だよ」と、監督との強固な信頼関係が、この作品の出来につながったのだということが伝わってきました。

プレゼンター(写真右端)によるインタビューの後は、観客からのQ&Aタイム。地元英国のファン、日本人ファン、香港や韓国からかけつけたファンらが、次々に思い思いの質問を投げかけました。今作の製作以前は、X JAPANのことを知らなかったという監督。「HIDEが生きていたらどんな質問をしてみたいですか?」との質問に、「いやぁ、困ったな。なんだか、感傷的になってしまう質問だ」と、言葉を詰まらせる一面も。出会い、話すことのできなかったHIDEに思いを馳せ、「なんというか、普通の会話をしてみたい。音楽の話やそれから髪型のことも質問してみたいね」と、すっかりX JAPANに魅せられている様子でした。これに応じたYoshikiは、「HIDEの髪型といえば、こんな思い出があるよ。話していいかい? 昔、HIDEがつけていたピンクの髪は、実はPATAの髪の毛なんだ。撮影をする時、TAIJIが『PATAのルックスが地味だな、サイドを刈り上げちまえ!』って言って。それでバリカンで切り落としたPATAの髪を、HIDEが拾って自分の髪につけたんだよ。本当に、面白い奴らだった」と、壇上でも思い出話を披露してくれました。

上映会が終わると、壇上にかけつけたファンに、にこやかにファン・サービスをしていたYoshiki。ロンドン到着後、SKY TVやBBCラジオへの出演、雑誌のインタビュー、レコーディングと、分刻みの多忙な時間を過ごしているようですが、昨日(3月2日)からの映画公開、今日(3日)のニュー・アルバム「WE ARE X」の発売に続き、いよいよ明日はSSE Arena Wemblyでコンサートが開催されます!(編集部 H)