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No.993 7月20日発行号

週刊ジャーニーをオンラインで読む 【ホリデー特集】夏に行きたいパブ13選
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ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

クリケットの聖地ローズ、舞台裏ツアーに行ってきた

ジャーニー本誌6月1日号で特集したクリケット。日本ではあまりなじみのないスポーツだと思いますが、ここ英国では春から秋にかけて、クリケットのシーズンとなります。

今回の特集に合わせて、ロンドンのセントジョンズ・ウッドにあるクリケットの聖地「ローズ・クリケット・グラウンド(Lord's Cricket Ground)」の舞台裏ツアーに参加してきました。詳しくは、特集ページでご覧いただけますが、そのときに伺ったお話の中で、スペースの都合で誌面では書くことができなかった話をひとつご紹介したいと思います。

ローズ周辺を通ったときや、クリケットのニュースを新聞などで読んだとき、赤と黄色のストライプ柄のジャケットやネクタイを着用している人たちを見たことがある人は多いと思います。思わず2度見してしまうようなこの『制服』。なんだろう? と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。彼らはメリルボン・クリケット・クラブ(MCC)のメンバーで、英国でクリケットを語るときに欠かせない存在です。MCCは1787年に設立された現存する最古のクラブで、MCCが定めたルールは世界中で公式競技規則として採択されているほど。

そんな格式のあるクラブが、このド派手な赤と黄色? と思ってしまうのは私だけじゃないはず(ですよね?)。少し前ですが、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が引退宣言を出した際、「イブニング・スタンダード」紙の表紙で使われた写真(上の写真)でも、赤と黄色のネクタイが見られました。今回ツアーを担当してくださったガイドさんが、色の秘密を教えてくださいました。

MCCの本拠地でもあるローズは、1787年に現在のドーセット・スクエア近くに設けられて以来、2度の引越しを行い、1814年以降は今の場所に落ち着いていました。ところが、1860年代に不動産開発業者がグラウンドのフリーホールド(自由土地保有権)を購入し、家を建てる計画が浮上します。これを阻止するためにはフリーホールドを買い戻す必要があり、それには莫大なお金が必要となります。 そこでグラウンドを守るために人肌抜いたのが、ジン蒸留所「ニコルソンズ・ジン」のオーナー、ウィリアム・ニコルソンという人物。彼は、MCCのスポンサーとなり、1866年にローズのフリーホールド(自由土地保有権)を購入し、ローズ・クリケット・グラウンドが今の場所で存続することが決定します。MCCはニコルソンさんに感謝と敬意を示し、ジン・ブランドのメインカラーである赤と黄色をMCCの色として採用したのでだそうです。

格式のあるクラブのシンボルカラーということで「どんなストーリーが潜んでいるのだろう」と色々な想像を膨らませていたので、最終的にスポンサーとして「ジン」が登場し、ちょっと拍子抜け。格式もこんな風に作られていくのだなーとちょっと身近な存在に感じられました。(編集部C)

Lord's Cricket Ground
St John's Wood, London NW8 8QN
 

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無敵艦隊、壊滅への道

超大国スペインと弱小国イングランドの
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