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ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

桃井かおり氏を一目見たく、トークイベントへ行ってきた!

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先週土曜日(10月29日)、桃井かおり監督・主演映画について語る、トークイベントに行ってきました。

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このイベントは、ロンドン東アジア映画祭(London East Asia Film Festival)の一環で行われた上映会(10月27日)の2日後、ジャパン・ファウンデーション主催で開催されました。会場はソーホーにあるSOHO HOTEL。ソーホーの真ん中にこんなに大きなホテルがあるなんて、知りませんでした。りっぱな外観と豪華な内装。ロンドンの中心街にある5つ星です。

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満員の会場で行われたトークは、桃井氏の映画監督の第2作「火 HEE」について。
第66回ベルリン国際映画祭ほかで上映された話題の映画です。ひな壇には、桃井監督を中央に、日本映画についての著作で知られる英国人作家、ジェスパー・シャープ氏と通訳の方の3人が並び、ジェスパー氏の質問に桃井監督が答えるというもの。その後、観客との質疑応答もありました。

本作品のトレイラーを交え、映画の内容を中心に、撮影現場を自宅にし、衣装や小道具など、経費を抑えるためできることはすべて自分で行ったという撮影中の裏話、黒澤明監督や今村正平監督など、そうそうたる監督と仕事をした時の話など、多岐にわたる内容をざっくばらんに話されました。
柔らかい、よく物まねされる語り口と、ぶれない視点、一本筋の通った内容が印象的でした。

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映画の原作は中村文則氏(河出書房新社/河出文庫『銃』収録「火」)、監督・脚本・主演を務めるのが桃井かおり氏。アメリカでクリニックに勤める精神科医の真田は、ある日、家族とショッピングに出かけた際に一人の女性とエレベーターで遭遇する。明らかに娼婦とわかる女性を前に、真田は彼女とクリニックで問診している様を想像する。
原作は、主人公がただ喋り続ける、ト書きさえない小説。生い立ちから、現在娼婦となった身の上を、精神科医との対話を通じて独白するサスペンス風の作品は、すべてが精神科医の妄想。しかし、見ているうちにそれが、妄想ではなく現実味を帯びていき、しまいには、現実と妄想の境がわからなくなる…。確かなものは、何もないというメッセージを訴えるような展開です。

日本が舞台の原作を、桃井氏が現在暮らすLAに置き換えて撮影したのは、街でよく見かける一人の年老いた娼婦がきっかけだったとか。女が年を取るのは、すごく大変なこと。まして、娼婦ならそれに輪をかけた大変さがあるはず。それを、日本人の年老いた娼婦が外国で暮らすというのは…と膨らませていった結果だったのだそうです。
語り口や佇まいからはとても信じられませんが、現在65歳という桃井氏。トークの後は、並んだ観客のサインや写真、質問に気軽に応じるなど、本当に気さくで、素敵な方でした。(編集部テンテン)

 

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