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4/11 また2頭が死亡―障害競馬『グラン・ナショナル』は動物虐待?

リヴァプール郊外のエイントゥリーで毎年4月初めに行われる、伝統ある障害競馬『グラン・ナショナル』(Grand National=英国では『グランド・ナショナル』とは呼ばれない)=写真(「デイリー・メール」紙より)=で、今年は出走馬2頭が死亡したことから、複数の動物愛護団体が「レースは動物虐待以外の何ものでもなく、禁止されるべきだ」と訴えているという。
『グラン・ナショナル』では、『グラン・ナショナル』は総コース4.5マイル(約7.2キロ)のレース。今年は、第1周目で出走馬の「Ornais」が第4障害に、「Dooney’s Gate」が最難関の障害とされる第6障害の『ビーチャーズ・ブルック(Becher’s Brook)』に、それぞれ引っ掛かり、転倒して死亡。出走した40頭のうち、完走したのはわずか19頭だった。
これを受けて、動物愛護団体「Animal Aid」のアンドリュー・タイラー代表は、「多くの馬で込み合う馬場、難度の高い障害の数々、長いレース・コース、そして、観客からの大声援と、『グラン・ナショナル』は出走馬にとって大変危険な要素がいくつも重なっている。スペインの闘牛に匹敵する下劣な見世物で、紛れもない動物虐待だ」と、批判している。
動物虐待につながるスポーツに反対する団体「League Against Cruel Sports」によれば、過去16年間に『グラン・ナショナル』に出走して死んだ馬の数は17頭に上るという。動物愛護団体「Fight Against Animal Cruelty In Europe」のトニー・ムーア氏も「競馬で馬が死ぬことは避けられない」と、訴えている。
一方、エイントゥリー競馬場のジュリアン・スィック代表取締役は、「馬が死亡するという非常に悲しい事故が起こった。しかし、我々は馬の安全を最も大切に考えており、『グラン・ナショナル』へは、独立機関の専門家が定めた、非常に高いレベルの条件を満たさなければ、馬も騎手も出場できないことになっている」と、大会主催者側に落ち度はなかったことを強調している。
しかしながら、実際に、完走する馬の数が少ないことからも、『グラン・ナショナル』は世界一過酷な障害レースとして悪名が高く、過去にも動物愛護団体から抗議を受けているという。

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