マンUの名プレーヤーがプロデュース |
■英国文化の一翼を担うサッカー。先月13日、ロンドン東部ストラトフォードに、「サッカー」をテーマにしたレストラン「Cafe Football」がオープンした。マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のベテラン選手、ライアン・ギグス=上写真左=と、元主将のガリー・ネヴィル=同右=がタッグを組んでプロデュースしたとあり、話題を呼んでいる。評判のほどを確かめに、足を運んだ。
「どこに住んでいるんだい?」。「Cafe Football」のマネージング・ダイレクター、スチュワート・プロックターさんは、挨拶を終えると、筆者に同行した英人スタッフにすかさず質問した。「イズリントンだよ」と答えるや否や、「ということは君のチームは、地元アーセナルか」と、当然のようにそこからサッカー談義が始まった。英国では珍しくない光景だろう。そんな風に根付くサッカー文化を多くの人と共有したいと開業したのが、同店だ。
こだわりは内装ばかりではなく、料理にも発揮されている。供されるのは、スタジアムの定番といえるパイやホットドッグから、本格的なステーキまで。レシピは、ミシュラン2つ星に輝くレストラン「The Latymer」のシェフ、マイケル・ウィグネルさんを交えて考案された。各料理のネーミングもユニークで、「The Kick Off」「Starting Eleven Platter」「Red Devil」などサッカーを連想させる言葉がメニューに散りばめられている。たとえばウェールズ産ラムを使ったバーガーには「The Wizard」の名前がつけられていた。一体何のこと? 「ウェールズ出身のライアン・ギグスが、The Wizard(魔術師)と称されることがあることから、この名がついたんだ」とスチュワートさん。遊び心が感じられる仕掛けだ(知らなければ、ピンとこない…?)。 ●●●● サッカーをテーマにした『エンターテインメント・レストラン』と期待して訪れると、ややもの足りなさを感じるかもしれない。だが今後、トロフィーやメダル展示なども加わり、ファンにはさらに嬉しい内容へと充実が図られるということなので、これからを楽しみにしたい。 Cafe Football |
2014年1月16日 No.813 |