2/24　『貧困』家庭で暮らす子供は、英国で160万人！

英国で『貧困』家庭で暮らしているとみなされる子供の数は160万人に上るという。子供を守る慈善団体「Save The Children」が公表したデータを「メトロ」紙が紹介している。
「Save The Children」は、収入および、物質的な欠乏状況を指標に、家庭の『貧困』度を判定。片親で14歳未満の子供が１人、年収が7,000ポンド未満の家庭と、両親がそろっており、14歳未満の子供が2人、年収が１万2,500ポンド未満の家庭、また、子供に個室が与えられていなかったり、誕生日パーティーや友達を家に軽い食事に招くような『子供らしい行事』をやってもらえなかったりする家庭が、『非常に貧しい』とみなされている。
国内の地方自治体のために「Save The Children」が提供したデータでは、29地域で、少なくとも５人に1人が、『非常に貧しい』家庭で暮らしているとされた。特に、マンチェスターやロンドンのタワー・ハムレッツ地区では、全体の27％と、その割合は最も高かったという。
「Save The Children」は、これほど多くの子供が恵まれない状況で暮らしていることは、国として恥ずべき問題であり、失業率が上がり、社会保障制度が縮小されつつある中、ますます状況は悪化するだろうと警告している。
「子供達が、暖房がない家で、充分な食事も与えられずに暮らしている。現在、政府にはこうした子供達の現状に目を向ける制度がなく、子供の窮状が認識されていない。子供の将来を考えるなら、彼らが必要としているものを見極め、早急に政府に援助を求めていかなければならない」と、「Save The Children」の政策担当責任者、サリー・コプリーさんは訴えている。