子供10人あたり3人の家庭に本が1冊もないことが調査で判明した。「デイリー・メール」紙が伝えた。
読み書き能力の向上をはかる慈善団体「National Literacy Trust」が英国各地に住む8歳から17歳の子供1万8,171人を対象に行った調査によると、英家庭の多くが本を1冊も所有しておらず、自分で本を読む機会もないことがわかり、教育水準の低下の原因になっていることが指摘されている。
本がない家庭の子供は、その年齢で期待される読解力レベルに達しない傾向が2.5倍も高いという。
8歳から15歳の子供の85%がゲーム機器を、81%が携帯電話を所有している一方で、8歳から17歳のおよそ40%が、家にある本は10冊以下と答えている。
マイケル・ゴヴ教育相は、識字率に関する国順リストで英国が7位から25位に落ちたことをあげて問題の深刻さを強調、子供は年間50冊の本を読むことが望ましいと述べた。