ロンドンで満足に読み書きができない成人が100万人にものぼり、非識字の『流行』を生み出していると懸念されていることを「メトロ」紙が報じた。

ボリス・ジョンソン・ロンドン市長の依頼で行われ、英政策問題研究所「Centre for Policy Studies」で発表された調査によると、11歳でロンドンの公立小学校を卒業した子供の3分の1以上は依然として読み書きに問題を抱え、5%はほとんど読むことができなかったという。

また、中学校では5人に1人が読み書きに自信がないまま卒業してしまうとされる。

調査結果を報告書にまとめたミリアム・グロス氏は、小中学校で識字能力が低レベルにとどまっているのは、過去15年間で移民の数が激増したことも理由のひとつと説明する。

都市部の多くの学校では、母国語が英語でない生徒の割合が60%以上になっている。

しかし、グロス氏は、最近この国にやってきた子供に関し、少なくとも一時的に識字率が低くなるのは確かだが、移民の増加はこの問題の根底にあるものではないと指摘。問題は、貧しい地域に住む子供たちがお互いのコミュニケーションに使う「ストリート英語」にあると示唆している。

グロス氏は「他のヨーロッパ諸国では、スラング(俗語)を使うことは教室では許されていない。対照的に、英国では小学校の教師が、『子供主導』の教育に専念しており、生徒の自己表現をどんな形でも妨げることは教師の役割ではないと考える傾向にあるため、生徒は中学校に入ってようやく『ストリート英語』が受け入れられないことを知る。生徒はこれでやる気を失ってしまう」と話す。

ジョンソン市長は「この驚くべきレベルの低さは、経済生産力低下の深刻な原因になりかねない」とコメントしている。

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