| 引き取り手のない野良犬が80分間に1匹のペースで安楽死させられているという事実が公表された。犬の保護団体「The
Dogs Trust」がまとめた『野良犬・迷い犬についての年間報告書』によれば、昨年だけでおよそ10万匹の犬が保護されたが、そのうち6,710匹は、引き取り手がなかったり、病気だったり、または獰猛すぎたりという理由で、安楽死させられたという。
「The Dogs Trust」のクラリサ・ボールドウィン最高責任者は、「野良犬・迷い犬の数は減ってはいるもののいまだに犬を使い捨て商品だと考えている人がいる」とし、「英国は犬を愛する国民性を誇り、他国よりも犬を大切にしているが、まだまだ変えなければならないことがたくさんある。犬を使い捨て感覚で飼う人がいることは衝撃的だ」と嘆いている。
報告書は、英国の地方自治体の80%を対象に行った調査結果をもとにしており、これによると、2007年には9万6,892匹の犬が保護されている。このうち、無事に飼い主の元へ戻った犬は半分にも満たず、新しい飼い主にもらわれたり、野良犬保護施設に引き取られたが、安楽死させられた犬も多かった。
ボールドウィン氏は、「飼い主が犬を手放すのは経済的な理由からと一般的に考えられがちだが、実際は違う」と指摘。「自分の置かれた環境にそぐわない不適切な犬や飼育がむずかしい未訓練犬を飼ったために、最終的に捨てる羽目に陥っているケースのほうが多い」と、犬を飼う側の認識の甘さに苦言を呈している。
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