携帯電話普及の影響を受けて公衆電話が街角から姿を消しつつあるが、英国のシンボルのひとつとも言える「赤い公衆電話ボックス」=写真=を守りたい!という声は多い。そうした世論を受けて、通信事業大手のBT社は、伝統的な赤い公衆電話ボックスの保存を求める地域自治体や慈善団体に、管理を引き継ぐことを認めるという案を本格的に検討し始めた。これが認められれば、かなりの数の赤い公衆電話ボックスが撤去を免れることになる。
BT社は、6万2,000台ある公衆電話の約3分の2では採算が取れていないとして、9,000台の撤去を計画。一方で、BT社の最高経営責任者イアン・リヴィングストン氏は、保守党の影の産業企業担当相アラン・ダンカン氏に宛てた書簡の中で、「地域自治体などに赤い公衆電話ボックスの所有権を譲り、管理の向上を図る」という案を検討中で、結論が出るまでは電話ボックスの撤去は行わないとしている。
BT社はまた、イングランドの歴史的建造物や景観を保存する団体「English
Heritage」や通信事業の監督機関「Ofcom」とも話し合いを進めているという。
「English Heritage」によれば、伝統的な赤い公衆電話ボックスの数はイングランドだけでも1万2,747台。そのうちの何台がBTの撤去計画の対象になっているかは明らかにされていない。ダンカン氏は「赤い電話ボックスは英国の歴史的遺産。赤い2階建てバス(Routemaster)と同様に、世界中に英国デザインの象徴として受け入れられているものだ。他の古くなった電話と一緒に簡単に捨て去ってよいものではない」と話している。
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