| ニセのカード読み取り装置を現金自動支払機に取り付けて利用者の個人情報を盗み、偽造カードを作成して多額の現金を不正に引き出していたルーマニア人詐欺組織が摘発された。
報道などによると、アドゥ・ブヌ被告(34)が属する犯罪グループは1000人分を超える個人情報を盗んでカードを偽造し、100万ポンド(約2億円)分もの詐欺を働こうとしていたという。この詐欺グループが使った装置には、カード情報を読み取る機械と、暗証番号を盗むための小さなカメラが内蔵されており、現金自動支払機への取りつけや取り外しも簡単という巧妙なものだった。
イースト・ヨークシャー周辺でこの手の事件が多発していたことから、警察は近辺の捜査を進め、今年1月に、ウエスト・ヨークシャー、ウェイクフィールドのブヌ被告のアパートを家宅捜索した。その際に警察は、ブヌ被告の携帯電話の中に、ある写真を発見。それには、不正に引き出した4,000ポンド余り(約80万円)分の「お札の海」でブヌ被告の幼い息子が無邪気に微笑む様子が写っていた=写真。警察の追及にブヌ被告は「そのお金は息子の洗礼式のお祝いとしてもらったもの」とうそぶいていたという。
ブヌ被告は塗装・内装業を営んでいたが、一方でルーマニア人詐欺組織に加担。偽造カードを使って現金自動支払機から現金を不正に引き出していた。1回の引き出し限度額が多くても500ポンド(約1万円)であるために各地の支払機を回らねばならず、イングランド北部のヨークシャー近辺だけでなく、ハンプシャーやサセックス県といったイングランド南部にまで足を延ばしていたことが判明。時には現金引き出しのために、愛車のBMWで1日830マイル(約1,328キロ)も走ることもあったという。
ブヌ被告は5年の禁固刑を宣告されたが、共犯とされるフローリン・パラード容疑者はまだみつかっていない。
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