アニメーション映画「ファインディング・ニモ」(2003)の主人公となったことで一躍有名になった熱帯魚・カクレクマノミ(clownfish)=写真。しかし、ここ数年で他のクマノミ類を含め、急激に数が減っているとの研究結果が発表された(写真は「メトロ」紙より)。
クマノミは、映画の世界的ヒットにより観賞用ペットとしての人気が急上昇したため、養殖されたものだけでは需要の半分しか供給できず、不足分を補うために海で乱獲が行われているという。 クマノミは、イソギンチャクの回りに小さな「群れ」を作って生息するが、このほど研究家が発表したレポートによれば、オーストラリアのクイーンズランドにおけるクマノミの1群れあたりの数は、以前の25尾から現在は6尾にまで減っており、このために、繁殖率も落ちているとことが判明。
「ファインディング・ニモ」は、人間に捕まった息子を取り戻すために旅に出るカクレクマノミの父親の冒険を描いた物語で、同時に海中の生態系や、人間が海に与える影響などについても描かれている。5年間のクマノミ研究をまとめたカンブリア大学のビリー・シンクレア教授も「映画は子供たちが海中の生物について学ぶことに大いに役立った」とは認めながらも、「ニモを愛するなら、『ニモをそっとしておいてあげて、故郷の海から連れ出さないで』と両親に頼んで欲しい」と訴えている。
また、同教授は、気候変動もクマノミ減少の原因であるとも指摘。海水温度の異常な上昇のためにサンゴ礁がやがては死んでしまうという現象があちこちの海で起こっているため、サンゴ礁やイソギンチャクと共生するクマノミの生態にも影響を与えているのも明らかだと警鐘を鳴らしている。
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