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英国のあちこちでみかけるハイイロシマリス(grey squirrel)が、最近では食肉として注目されているという。
リスの主食は木の実やナッツ類であるため、肉はしっとりしていて、やや甘味があり、味もイノシシやカモに似ているとされる。低脂肪でもあるうえ、のびのび育った野生のリスは、地元の産物や『放し飼い』の肉を好む健康志向の消費者に受けているようだ。
ハイイロシマリスは米国原産のリスで、19世紀末頃に英国に輸出されて以来急激に増加、現在では、英国内に約250万匹が生息しているとされている。このため、もとから英国に生息していたキタリス(red
squirrel)を圧倒して、絶滅の危機に追い込んでいると危惧されており、ハイイロシマリスを捕獲して食用とすることは、キタリス保護の意味でも有益だととらえられているという。
イングランド北部のノーサンバランドで魚類と狩猟肉を取り扱う店を営むデヴィッド・リドリーさんは、「リス肉の販売を始めた当初は、本当に売れるのか自信がなかった」という。ところが、予想に反して評判はよく、60匹も仕入れたリスがあっという間に完売したこともあるそうで、今では手に入る限りのリス肉を取り扱っているとされる。
コーンウォールの高級レストラン「Pennypots」の元シェフ、キース・ヴァイナーさんによれば、リス肉は「フライドチキン風に揚げても、タンドーリ・チキン風に調理しても美味。コーニッシュクリーム(※)とクルミで煮込むのもお薦め」と話す。ちなみに、パイの中にリス肉を入れる『コーニッシュ・パスティ』(コーンウォール風パイ)も人気があるという。
※脂肪分の濃い生クリーム。クロテッドクリームとも呼ばれる。
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