英国内で刑務所をはじめとする拘置施設に入れられている人は、犯罪者や精神病患者、不法移民などを含めると10万8,000人以上にもなり、実に500人に1人が何らかの形で留置されている現状が明らかにされた。
刑罰制度の研究施設が発行する専門誌「Criminal Justice Matters」が発表した数字によると、拘置施設に入れられている人の内訳は、刑務所の収容定員超過を軽減するために警察署の留置所に収容されている犯罪者400人のほかに、刑務所での受刑者が9万1,200人、精神衛生法の下で外界との接触を絶たれた特別精神病棟に収容されている患者が1万4,600人、専門施設に収容されている不法移民が2,300人、更生施設や保護施設、少年刑務所などに収容されている子どもたちが470人となっているという。
この統計はセントラル・ランカシャー大学が今年2月の最初の2週間に集めたデータをまとめたもので、拘置施設への収容者数はそれ以降だけでもすでに200人増えているとされる。
「Criminal Justice Matters」では、拘置施設に収容されている人の多さは、道徳面や人道的・政治的面において無視できない疑問を投げかけるものであるとし、同時に行政側の役割や、社会秩序を守る手段としての拘置のあり方についてもさらに深く検証する機会を与えてくれると指摘。
なお、法務省では、深刻な犯罪者などを収容する場所はつねに確保されているべきであることを強調するとともに、本来は拘留される必要のない人までもが拘留されているケースがあることを認めるコメントを発表しているという。
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