|
英国内の医療機関において、頻繁に患者からの暴力に悩まされている看護師は全体の3分の1を占めていることが明らかになり、このような暴力のために離職する看護師が多くなっている一方で、医療サービスそのものも、多額の法廷費用を伴う訴訟や新たな看護師の雇用問題などで大きな影響を被っていることが指摘された。
職業医学情報誌「Occupational Medicine」が、ベルギーやイタリア、ポーランドなど、ヨーロッパ10ヵ国の看護師約4万人を対象に行った調査によると、患者やその親族から頻繁に暴力を受けているという看護師は、フランスが全体の39%と最も高い割合を示したものの、英国は全体の29%
と2番目に高い割合であることが分かったという。
調査元では、患者からの暴力が原因で病気欠勤したり、職業への意欲を喪失したりする看護師が増えていること、警備問題上の訴訟費用や補償費用の支払いによる財政的負担など、看護師への暴力が医療機関に及ぼす問題は深刻であると分析。
英国の職業医学団体「the Society of Occupational Medicine」では、NHS(英国の国民医療制度)管轄下の医療機関でこのような暴力事件が発生した場合は、医療機関に勤務する労災専門の医師が十分なサポートを提供できるようにすべきであると示唆。また、労働組合「Unison」でも、看護師への暴力行為は許されないものであり、看護師がこういった状況に対応できるようなトレーニングの提供や、加害者への罰則の設置といった、事件の未然防止策が必要であるとしているという。
© 1999 - 2008JAPAN
JOURNALS LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|