水仙が12月に開花したり、モクレンが通常よりも早く花をつけたりと、地球の温暖化による自然への影響は植物の専門家ではなくとも容易に気がつくほどになっているが、このような温暖化による影響で、ついに正式な春の到来時期を早めようという意見まで聞かれていることが伝えられた。
ロンドン南西部にあるキュー・ガーデンズの責任者で、英国で最も権威ある園芸専門家として知られるナイジェル・テイラー博士によると、英国ではここ最近、1月に春、4月には夏になり、涼しい夏の期間が終わると暖かく晴天の多い秋がやってくるといった、英国らしからぬ天候が続いているとし、何よりも春が早く到来するようになったことで、実質的に冬がなくなっていると指摘。春の早期到来は植物の生育にも影響を及ぼし、これまでのように季節によって開花時期を予想して庭の植物の植え替え計画を立てることが困難になってきているとして、季節の認識の仕方を変えるべきであると訴えているという。
テイラー博士が気づいた季節の異常として、セイヨウサンザシが通常より2ヵ月も早く、1月最終週に新芽を出したこと、リンボクやセイヨウトネリコが数ヵ月早く花をつけたことなどが挙げられるという。
また、英国内では今年すでにカエルの卵や蝶、鳥の巣作りなどが目撃されており、11月にはマツユキソウが開花、イングランド南部やミッドランドでは1月にテントウムシも確認されている。
しかし気象庁のスポークスマンは、春が始まる基準をずらせば、夏の始まりも早めなければならず、すべての季節の認識がずれてしまうと警告している。
ちなみに北半球では通常、春分の日(今年は3月21日)から春が始まるとされているが、気象庁では統計データをまとめる都合で3月1日を春の始めとしている。
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