大手スーパーマーケット・チェーン「テスコ」が、10日までの期限付きで、通常のチキン1羽を1ポンド99ペンス(約398円)という激安価格で販売するキャンペーンを展開していることで、このような価格は食用鶏の飼育状況向上を阻害するものとして動物福祉団体から批判の声が聞かれていることが伝えられた。
「テスコ」は、オーガニックや放し飼いではないチキンの価格を、通常の3ポンド30ペンス(約660円)から1ポンド99ペンスに値下げすることで、家計への負担を減らすことができるとするとともに、価格が下がっても鶏の飼育環境が悪くなるわけではないため、顧客には罪悪感にさいなまれることなく安価なチキンを安心して購入して欲しいと訴えているという。
しかしながら、家畜の福祉団体「Compassion In World Farming」では、顧客が罪悪感を味わわないですむようにしたいなら、囲いの中で飼育されるチキンの価格ではなく、鶏の福祉を優先して飼育された高級チキンの価格のほうを下げるべきであると反論。
また、チキンの品質を評価するために「テスコ」が独自に行っている格付け表示システムも、動物愛護団体が提示している基準より低いことから、食肉用鶏の福祉に関する「テスコ」の姿勢にも疑問が投げかけられているという。
ちなみに、政府の出資による調査によると、囲いの中で十分動き回れず、また成長促進剤の過剰投与などで常に痛みを感じながら飼育されている鶏は毎年2億2,000万羽にのぼることも報告されている。
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