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太陽光を浴びることなどで生成されるビタミンDは骨を丈夫にすることで知られているが、実は血中のビタミンDが少ない人は、そうでない人よりも心臓発作や脳卒中などといった心臓疾患にかかる確率が高いことが明らかになり、ビタミンDが心臓病予防にも大きな効果をもたらす可能性が高いと指摘された。
医学情報誌「Circulation」に掲載された、5年間にわたる調査は、1948年に行われた心臓病のリスク要因に関する調査に協力した被験者らの子ども1,700人を対象にしたもので、体内のビタミンDが少ない人では心臓病の罹患リスクが約2倍も高いことが分かったという。
体内のビタミンDは、ほとんどが太陽光を浴びることで生成されるほか、魚介類、卵、調整牛乳、朝食用シリアルなどの食物からもある程度摂取できるとされている。ビタミンDが体内でどのように作用するかについてはまだ解明されていない部分が多いが、ガン細胞の成長を抑制したり、血流を促したり、免疫機能を高めたりする効果が確認されている。
北ヨーロッパなど、日光が慢性的に不足しがちな地域に住む人でも、欠乏症と診断されるほど深刻なビタミンD不足に陥る人はそれほど多くないとされているものの、今回の調査では、骨の健康も十分維持できるだけのビタミンDがある人は全体のわずか10%でしかなく、体全体の健康のためにはビタミンDをさらに積極的に摂取することが必要との見解が寄せられているという。
なお、健康情報提供機関「the Health Supplements Information Service」は、食物からだけでは十分な量のビタミンDを摂取することは不可能としながらも、体内でのビタミンD生成に必要な日光浴は、皮膚ガンへの懸念による日焼け止め剤の使用や居住地の地理的諸条件などが障害となっており、効果的には行われていないとの実情も報告されている。
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