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11/26 患者には朗報?――EU内における医療の壁の撤廃案、NHSには負担増の懸念

EU(欧州連合)では来週、加盟国間での医療の壁を撤廃し、患者が治療のためにEU内を自由に行き来することを認めるという案を提示する予定であることが明らかになり、これによって英国人患者が外国で治療を受ける場合にも国内と同様に、医療費が無料となるNHS(英国の国民医療保険制度)が適用されることから(一部例外あり)英国人患者にとっては朗報とされる一方、NHSの負担増に懸念の声が寄せられていることが伝えられた。

英国では、NHS管轄下の医療機関における治療費は、歯科などを除き基本的に無料となっているものの、患者が治療までに何ヵ月、あるいは何年も待たされる状況は深刻化を増しており、自費で海外まで治療を受けに行く者も少なくないという。

しかしながら、このEU案が受け入れられれば、国内での治療が待てないという英国人患者には、NHSが患者の希望する国の医療機関での治療を手配することになり、NHSはさらなる事務業務を強いられることになるとされる。

なお、今回の案については、美容整形手術の費用や、旅行者が旅行中に発症した病気やケガの治療費は対象となっていないほか、患者は海外治療に向かう前に地元の関連団体から外国での治療を受けるために許可が必要とされるが、詳細に関してはまだ不明という。

NHSではこのEU案に対し、外国の医療機関の手配や事務処理のために余計な負担が増え、またEU内の壁が取り払われることは逆に外国から英国内の医療機関を利用する患者数も増えることを意味し、NHSの医療サービス提供がますます困難になる可能性も高まるとの懸念を表明している。

ちなみに、医療目的で海外に行った英国人は昨年だけで5万人以上、その費用は1億6,100万ポンド(約354億2,000万円)にものぼったとされる。


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