見た目が従来種のテントウムシとそっくりで見分けが困難であるとされるテントウムシの一種「ナミテントウ(学名:harmonia
axyridis)」=写真=が、これまでにない勢いで生息地を北部に広げていることから、従来種のテントウムシがこのナミテントウに圧倒されてしまう恐れがあると警告されていることが伝えられた(写真は「デイリー・メール」紙より)。
ナミテントウは体長およそ7ミリという大型のテントウムシで、オレンジ色の体に15〜20個の斑点があるものや、黒い体にオレンジ色や赤の斑点が2〜4個あるものなど様々であるという。また、背中の斑点が2つや7つという従来種のテントウムシよりも凶暴で、エサがなくなると他のテントウムシを捕食すること、1年に数回繁殖することなどから、これが増えすぎると、従来種が危機に追いやられかねないと危惧されているという。
ナミテントウが分泌する体液は悪臭を放ち、家具にシミをつけてしまうこともあるほか、人によってはアレルギーを起こす原因にもなるとされるが、2004年に国内での生息が初めて確認されて以来、目撃報告数が激増。国内でのナミテントウの生息数は、現在、10億匹近いとみられており、従来種のテントウムシを絶滅に追いやるには十分な数であるとされる。
また日当たりのよい山際を越冬場所として選ぶナミテントウは、高い山がないイングランドでは人家の南側の壁に密集することが多く、壁全体がナミテントウに覆われたという報告も聞かれているという。
25年前にアブラムシなどの害虫駆除のため、アジアからアメリカに輸出されたナミテントウはヨーロッパにも広がり、英国内でもロンドンや南東部が主要な生息地となっている。しかし、生息地の北限が現在ダラムにまで広がっていることで、今年末までにはスコットランドに達する可能性も大きいとみられている。
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