2004年5月に旧東欧諸国の一部がEUに加盟して以来、外国人労働者の受け入れに最も寛容な国として多くの移民が英国にやってきているが、特にポーランドからの移民労働者については、自国への仕送り総額が今年の3ヵ月間だけで10億ポンド(約2,200億円)にも達するとされ、本来なら国内で費やされるべき英国ポンドが海外に流出してしまっていることに、懸念の声が聞かれ始めていることが伝えられた。
ポーランド国立銀行がまとめたところによると、今年1月から3ヵ月間にいわゆる西ヨーロッパ諸国からポーランドにいる家族へ送金された総額は11億ポンド(約2,420億円)にも達し、ポーランド人移民の主な渡航先となっている英国からの送金はこのうちの75%以上、つまり8億2,500万ポンド(約1,815億円)から10億ポンドほどと、昨年の同時期よりも約25%増加。英国に住むポーランド人40万人がひとりあたり最高2,500ポンド(約55万円)を自国に送金した計算になるという。
また、英国ポンドをそのまま送金する外国人労働者が増えたことにより、英国内での50ポンド紙幣不足を招いているとも報告されている。
このような英国ポンドの海外流出は国内経済に影響を及ぼすほどのものではないとされながらも、この傾向が続けばその被害は免れないとし、十分な事前調査なしに旧東欧からの移民受け入れ策を実施した政府に改めて非難の声が挙がると共に、各企業に対しても支払っている賃金が海外に送金されてしまうケースでは何らかの規制策を講じるべきとの案が提示されているという。
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