|
人気シェフ、ジェイミー・オリヴァーさんが中心になって行っていた英国内の学校給食改善キャンペーンの影響で、野菜などの新鮮な食材を使った健康的な学校給食への意識が高まる一方、肝心の子供たちがこういった健康食を嫌い、昼食時には学校を出て地元のファストフード店に向かっているという現状が指摘されたことが伝えられた。
オリヴァーさんは、市販の加工食品が大部分を占める学校給食の粗悪な栄養面を指摘し、地元産の新鮮な食材を取り入れた給食メニューの導入を促すと共に、行政に対しても学校給食改善のための特別予算を要求。この努力が実を結び、昨年秋には校内の食堂で野菜を多く取り入れたメニューを提供し、炭酸飲料の代わりに新鮮なジュースやミルク、水を販売する学校が増えてきたという。
しかしながら、子供たちは必ずしもこのような健康によい学校給食を好んで食べるとは限らず、昼食時はフライドポテトやバーガーなどのジャンクフードを求めて、校外のファストフード店に出かける子供が増加。そのため、学校側では給食の基準を緩め、高品質のものであれば、それまで不健康とみなされていたパイやソーセージといった一部の加工食肉製品の販売などを許可するようになっているという。
冷凍フライドポテトの大手製造会社「McCain」が中学生約1,500人を対象に行った調査によると、給食改善メニューが導入されて以来、あまり学校給食を利用しなくなったという子供は27%、まったく利用しないというのは18%になり、給食の利用率は全体として6%減少。こういった子供たちは代わりにお弁当を持参、もしくは校外で持ち帰り用の食事を購入するなどしており、また給食を選ぶ子供でも、「選択肢が少ない」、「食欲をそそられない/まずい」、「値段に見合わない」という理由で2%が給食に不満を抱いていることが分かった。
調査元ではさらに、同社の販売しているフライドポテトはオーブンで調理した健康的なものであるにもかかわらず、給食改善のための指針が導入されてから、学校向けの商品売り上げが20%低下したことも示唆し、給食改善のやり方があまりにも急激かつ極端だったと非難しているという。
ちなみに、学校内で販売されるジャンクフードへのさらなる規制が、小学校で来年9月、中学校で2009年の9月から導入され、この規制には学校給食中の脂肪や糖分、塩分の含有制限量までが細かく示されているとされる。
© 1999- 2006JAPAN
JOURNALS LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|