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英国では子供をコントロールしきれない親に代わって、躾の専門家がそのノウハウを伝授する「スーパーナニー」などのテレビ番組が人気を博しているが、このように家庭内での子供の躾が親の手を離れて「産業化」されつつある状況に対し、専門家の介入がかえって子供の躾に関する親の自信を損ね、親が子供をコントロールする能力を弱めてしまうと危惧する声が聞かれていることが伝えられた。
ケント大学の社会学者フランク・フレディ教授は、同大学での2日間にわたる学会の席上で、家族生活が外部からますます干渉を受けるようになっているのは憂慮すべき事態と指摘。その例として、専門家ジョウ・フロストさんの独特な躾法が話題となった民放チャンネル4の躾番組「スーパーナニー」や、育児に関する細かいアドバイスが賛否両論を呼んでいるジーナ・フォードさんの著書などを挙げ、親がこのような専門家のアドバイスに振り回され、自分の育児能力に自信がもてなくなってしまっていると訴えたという。
フレディ教授はさらに、過去10年に渡って政治が育児に大きく干渉するようになった状況も示唆。教育や健康問題、地域社会などに関する政府の失策から世間の目をそらすために、社会問題の根源はすべて家庭での躾が至らないことが原因とし、政府が子供の親に責任を転嫁していると非難するとともに、その一方で、政府が昨年、新たに父親となる男性向けに、パートナーの妊娠中は浮気をしないようになどといったアドバイスを印刷したパンフレットを発行するなど、「行き過ぎ」ともとれる干渉をしていることで、育児はもはや親子の間の問題ではなく、専門家や政府が口をはさむものになっていると批判したとされる。
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