|
地元自治体ではコストの削減やリサイクリングの奨励を口実に、家庭ゴミの回収を毎週から2週間毎に減らすところが増えている。しかし、気候の温暖化が進むと共に、2週間も外に置きっ放しにされたゴミは、毎週収集されるゴミに比べ、雑菌やカビなどが10倍も発生しやすく、その結果、頻繁にゴミが収集されない地域ではぜん息をはじめとする呼吸器系の病気にかかる人が増えると示唆されたことが伝えられた。
環境全般に関する科学研究誌「Science of the Total Environment」に掲載された研究報告によると、今年の夏も昨年同様の暑さが予想されている中、収集されないままになっているゴミから大量発生した雑菌やカビにさらされることで、のどの痛みや呼吸器の異常、めまい、疲労、気分の落ち込み、ぜん息、その他のアレルギー症状に苦しむ人が増えるとされている。
行政側ではこれを否定しているものの、官公庁からの資金により行われた研究では、少なくとも週に一度はゴミを収集しないと、虫やネズミなどの害が多くなると指摘されているほか、世界保健機関(WHO)でも、英国のように温暖な気候の国では、ゴミの収集は毎週行われるべきとの見解を示しているとされる。
ゴミ収集の頻度を減らすことは住民だけでなく、収集に携わる職員の健康を損なうことにもなると指摘されているが、自治体ではこのようなリスクを認識せず、単にゴミの収集回数を減らす傾向にあるとの批判も聞かれている。ただ、環境省では、「ゴミ収集を2週間毎にすることで健康に害が及ぶという十分な証拠はない」とし、今回の研究報告を否定しているという。
ちなみに、英国内で現在、2週間毎にしかゴミを収集されない家庭は900万世帯にも及び、労働党政府の行政費用削減政策により、その数は今後もますます増えると予想されている。
© 1999- 2006JAPAN
JOURNALS LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|