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16世紀に中国から初めてヨーロッパに伝わった陶磁器のひとつで、エリザベス1世に献上されたというティーポットが、ロンドンのオークションの老舗「サザビーズ」で競売に出品され、107万9,000ポンド(約2億3,738万円)で落札されたことを各メディアが伝えた(写真は「デイリー・メール」紙より)。
このティーポットは、銀を施した五彩(日本では「赤絵」として知られる)様式で、鳥や桃の木などが描かれており、16世紀後半の中国で明朝の皇帝のために作られたもの。
明朝に作られた陶磁器は青と白のものが多く、このように鮮やかな五色で装飾されたものは極めて珍しく、さらにその大きさや形も、当時の陶器では同じものが発見されていないため、その希少価値はかなり高いと見られている。
このティーポットは当時の英国人探検家もしくは貿易商の手に入り、英国に持ち込まれたものとされ、中国皇帝の陶磁器としてはヨーロッパに初めて伝わったもののうちのひとつという。
当時のヨーロッパには陶磁器は存在しておらず、食器は主に何の魅力もない金属製のもので、東洋からもたらされたこの異国情緒あふれる陶器は、当時が旅と探検の新時代の始まりであったことを象徴するものとみなされている。
このティーポットはエリザベス1世に献上され、その後1603年に女王の臨終の瞬間に立ち会ったとされるウースター主教ヘンリー・パリーの手に渡り、当時はこれで小さな家一軒が買えるほどの価値があったという。
それから何世紀もの間、このティーポットは数家族の間で個人売買され、1976年には国鉄職員の年金基金団体の所有となり、1989年にまた別の所有者へ売られたとされる。
今回の落札価格は最低取引額の約78万5,000ポンド(約1億7,270万円)を大きく上回ったもので、落札者はロンドンのディーラーを通して入札した海外の収集家とされている。
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