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不妊治療の分野では英国一裕福とされる医師が、不要な検査や、医学的に有効と証明されておらず潜在的に危険をはらみ得るとみられている治療を患者に提供し、年間300万ポンド(約6億円)もの「売上」を上げていたことが、15日午後8時30分から放映予定のBBC1のドキュメンタリー番組「Panorama」で明らかにされた。
ロンドン中心部で不妊治療クリニック「the Assisted Reproduction and Gynaecology Centre」を経営するエジプト出身のモハメッド・タラニッシ医師は、過去7年間に2,300人の新生児誕生に貢献し、奇跡の治療家とみなされる一方、2,000万ポンド(約40億円)の資産をもち、「サンデー・タイムズ」紙の中で、不妊治療の分野では「英国一裕福」な医師として取り上げられたという。
しかし、このクリニックが先週、不妊治療や人工授精の管轄機関「the Human Fertilisation and Embryology
Authority」のまとめたリストで、リスク・マネージメントや設備の安全性、職員の適性能力などを考慮に入れた結果、最もレベルの低い6ヵ所のクリニックのひとつに選ばれたことから、同番組では独自の調査を開始。26歳の覆面女性リポーターを、不妊に悩む患者として同クリニックに潜入させたという。
その結果、この女性とそのパートナーはどちらも健全であるにかかわらず、クリニック側では不必要とされる血液検査や医学的な有効性は未確認である治療などを提案し、最高1万3,000ポンド(約260万円)の治療費を請求したとされる。
また、同医師が経営する姉妹クリニック「Reproductive Genetics Institute」では、より高齢の患者や不妊治療が困難な患者を担当。成功率の高い患者は、もうひとつのクリニックで治療にあたるという「使い分け」を行っていると見られている。
これらの番組リポートに対し、タラニッシ医師は、自然妊娠への指導も含むすべての治療内容は患者との相談の上で決定しており、治療手段は医学界でも常識的に行なわれ、また将来への可能性も加味した視点のものとし、番組側の糾弾内容を否定しているという。
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