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調子が良かった時のゴルフのスイングやサッカーの成功したペナルティ・キックなど、過去に達成した「完璧」なプレーを再現できないことにイライラした経験があるかもしれない。しかし、このような完璧な行為を繰り返すことができないのは、実は自然界で人間が生き残るために、脳に組み込まれたプログラムによるものという調査結果が発表された。
科学雑誌「Neuron」に掲載された研究報告によると、ある科学者チームがサルに特定の行動をするよう訓練してから、サルがその行動を繰り返すたびに脳の様子をスキャンして観察したところ、完璧にできた行動をまったく同じように繰り返すことはできないことが分かったという。
これは人間にも共通していえることで、科学者チームでは、人間の脳が、行動のたびにいちから動きを構成しなおすように出来ているため、以前とまったく同じ行動を繰り返すことはできないようになっていると結論付けたとされる。
このような自然のプログラムが出来上がったのは、人類が狩猟生活を送っていた有史以前に、予期できない行動をする対象物を狩猟で捕らえる際、柔軟に対応しなければならなかったためと説明されている。
調査チームは、スポーツ選手などでは訓練により、脳がより速く情報を処理するようになって素早い動きが可能になるものの、以前に行なった完璧な動作を100%同じように再現することはできないと指摘。数学的理論を身につけた者がその理論を用いて容易に問題を解決することはできても、やはり問題解決のための計算は必要なことと同じとし、完璧であることが同じ行為を繰り返すことのできる能力と解せば、人間に完璧な者はいないことになるとコメントしている。
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