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12/5 奇抜な作品とはサヨナラ?――2006年のターナー賞受賞作品は、「普通」の抽象画!

英国の最も優れた現代美術作品に贈られるターナー賞の今年の受賞式が4日、ロンドンのテート・ブリテンで行なわれ、ドイツ出身の画家トマ・アブズさん(38)=写真左=が、独特の抽象画連作=同右は作品のうちのひとつ=で賞金2万5,000ポンド(約500万円)を獲得。ターナー賞といえば、これまで奇をてらったような作品の入賞が続いていたことから、今回のようなごく「普通」の絵画が入賞したことに人々の注目が集まっていることを各メディアが伝えた(写真は「デイリー・メール」紙より)。

入賞したアブズさんは12年間、ロンドンを拠点に活動。授賞式でオノ・ヨーコさんから賞を手渡されたアブズさんは、22年のターナー賞の歴史上、画家として同賞を受賞した中ではわずか4人目であるという。

アブズさんの作品はすべてキャンバス地に描かれ、18.9インチ×15インチ(約48センチ×38.1センチ)というサイズ。描き始めは特に何を描いているか、何を象徴しているかなどまったく意識せず、色の層が重なって自然に形を作り、作品になったとアブズさんは説明。

ターナー賞の審査員は、アブズさんの作品が現代の絵画にもたらした貢献を讃えると共に、これまで「生きた芸術」という点では意見が二分されていた絵画に新たな見方を与えてくれたと指摘。アブズさんの作品は現代の美術作品にありがちな皮肉や引喩がみられず、作品そのものが純粋にそれ自身を主張しているという。

なお、今回のターナー賞ノミネート作品には他に、リアリティ番組がいかに自分の生活を台無しにしたか訴える9人を録画した、フィル・コリンズさんの映像作品、東ロンドンの製作スタジオ近辺で拾ったゴミを巨大なガラス・ケースにつめて展示した、彫刻家レベッカ・ウォレンさんの作品、ウォール・ペインティングやデジタル・アニメーション、彫刻を取り入れたポスター画家マーク・ティッチナーさんの作品が挙げられていたという。

ちなみに、話題を集めた過去の受賞者には、1995年にホルマリン漬けの動物を展示したダミアン・ハーストさん、1999年に下着やコンドームが散乱するベッドを展示したトレーシー・エーミンさん(ノミネートされたが受賞はならなかった)などがいる。

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