航空機による移動が盛んになると共に、旅客機がもたらす地球の温暖化や騒音公害が問題視されてきたが、このほど、こういった離着陸時の騒音や温暖化ガス排出量が大幅に削減され、燃費にも優れた、環境にやさしい未来型旅客機のデザインが発表されたことが伝えられた(写真は「デイリー・メール」紙より)。
この旅客機のデザインは、ケンブリッジ大学やマサチューセッツ工科大学、ボーイング社やロールスロイス社などの専門家らで構成される、騒音のない航空機の製作団体「the
Silent Aircraft Initiative」が3年に渡って行なった研究の結果、ロンドンの王立航空協会で発表されたもの。
この旅客機は比翼が流線型であるために、空気抵抗が少なく、飛行中も静かで、エンジンは通常の旅客機の2倍であるにもかかわらず、燃費は25%向上しており、さらに機体上部に設置されていることで、騒音は直接上に抜けるため、地上への影響は少ないという。
このデザインを発表した、航空研究者グループ「Greener by Design」のジョン・グリーン博士は「はじめはこのような航空機デザインの可能性に疑問を感じていたが、その成果は予想以上」とコメント。しかし、このデザインを現実化するには、航空産業界の助力が必要と訴えている。
ちなみに、2008年から就航予定の環境を考慮している旅客機「ボーイング787型機ドリームライナー」は、燃料1ガロンあたり(約4.5リットル)100座席マイル(※)の航行が可能だが、この新デザイン旅客機は定員が215人で、1ガロンあたり124座席マイルと、さらに燃費が向上しているという。
※ 座席マイル:旅客1人1マイルを1単位とする旅客輸送単位
© 1999- 2006JAPAN JOURNALS
LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|