英国の電気・ガス料金の値上げにはこれまでも何度か罰則がもうけられているものの、供給会社の中には今年だけで3回も料金を値上げし、3分の1以上の増額が見られるところもあり、その結果、高騰する光熱費の支払いに四苦八苦する家庭は400万世帯にも達し、特に高齢者の間では高額料金を心配するあまり、暖を取らずに死亡する者が続出すると懸念されていることが伝えられた。
政府のエネルギー監視団体「Ofgem」が将来における国内の電気・ガスの供給状況を予測した報告書によると、家屋に断熱材を使用するなどの何らかの措置で、600万世帯が光熱費を節約することができたとされるが、相次ぐ高熱料金の値上がりによって新たな懸念事項が出てきたと指摘。供給元や行政側と協力して、このような料金支払いに苦しむ消費者を割り出し、必要なサポートを提供する必要性を強調したとされる。
「Ofgem」では、消費にまわる収入のうちの10%以上を光熱費に費やしている家庭の割合を元に、いわゆる「光熱費貧乏」とされる世帯の数を計算した。
老齢者救済のチャリティ団体では、昨年冬の高齢者の死亡件数増加は光熱費の値上がりに起因するものと主張。昨年12月から今年の3月にかけて、1時間あたり8人の高齢者が亡くなった計算になり、冬以外の季節の死亡者数を2万5,700人も上回ることになるという。
チャリティ団体では、老齢者は風邪などに対する抵抗力が弱く、すでに健康を患っている者は特に、冬は暖かくするのが必須でありながらも、多くの老齢者が暖をとることさえままならない状況にあるとし、自宅の省エネ設備導入や年金の増額給付などといった、老齢者が光熱費を心配しないでも済むような対策の実施を訴えているという。
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