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子供を自分の母乳で育てる率がヨーロッパで最も低い国のひとつとされる英国では、子供が生後6週間以内で母乳を与えるのをやめてしまう母親が全体の3分の1にも及んでいる。しかしこのほど、少なくとも生後6ヵ月間母乳を与えられた子供は精神的に安定し、将来反社会行為や非行に走る確率が低くなるという研究結果が発表され、母乳の利点がさらに強調された形となったことが伝えられた。
母乳に関してはこれまでも、乳児の胃腸の調子を整えたり、呼吸器の感染症やぜんそく、湿疹、アレルギーなどへの抵抗力をつけたりといったメリットが分かっている。
今回の研究では、2,500人の乳児を16年にわたって追跡調査し、様々な年齢における精神状態や問題行動などを分析。その結果、母乳を生後6ヵ月未満しか与えられなかった子供はより長い期間母乳を与えられた子供に比べ、6歳までに精神的に何らかの問題を抱える確率が55%高くなり、この確率は10歳までには37%に減少するものの、8歳までには反社会的行為などの問題行動を起こす確率が61%にもなることが新たに分かったという。
調査元ではこの理由として、母乳が子供の必要性に合った栄養などを提供するためと考えており、両親の社会的・経済的状況や教育背景、幸福度や家族としての機能などを考慮した上でも、母乳が子供の精神的健康にもたらす利点は変わらないと指摘。母乳を十分与えられた子供は、将来問題行動を起こす確率が低いだけでなく、うつ状態や不安などの不安定な精神状態になることもあまりないと示唆している。
出産・育児に関する英国のチャリティ団体「the National Childbirth Trust」では、この調査結果を歓迎。母親に6ヵ月以上の授乳を勧めると共に、母親が公共の場で授乳を行なう権利も呼びかけているという。
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