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現代英国人の祖先とされる古代ブリトン人は、スペインから渡ってきた部族の末裔であるという説が、DNA調査結果をもとに発表され、この調査に基づき英国内のDNAの分布をまとめた地図が、世界で初めて出版されることが伝えられた。
オックスフォード大学の人類遺伝学専門家ブライアン・サイクス教授率いる研究チームが5年をかけ、英国とアイルランドのボランティア1万人から採取されたDNAサンプルを元に、遺伝的ルーツを示す分布地図を作成したところ、最もよくみられた遺伝的特徴は、その昔、「Oisin」と呼ばれたケルト族のものであることが判明。
しかし、このDNA分析ではさらに、土着のケルト族を祖先とする現代英国人が、約6,000年以上も前にスペイン沿岸地域からビスケー湾を越えてやってきたイベリア人部族に近いDNA上の特徴を持ち合わせていることも明らかになったという。
ケルト族の祖先はこれまで、中央ヨーロッパからやってきた部族というのが通説であったが、サイクス教授は、当時のイベリア人は英仏海峡を越えられるだけの造船技術を発達させていたため、英国までやってくるのは可能であったと指摘。イベリア人がやってくる以前にも、英国内には先住民がいたが、わずか2〜3千人にほどしかすぎなかったとされ、これらの先住民もやがてより規模の大きいケルト族に融合されてしまったとし、英国人の大多数は実はスペイン人の末裔であるという説を発表した。
なお、ケルト族に続いて多くみられるDNAは、デーン人やバイキングといった北欧民族で、北アフリカ、中東、古代ローマの民族系のDNAも若干みられるという。
サイクス教授は今週発売予定の著書「Blood Of The Isles」の中で、この研究結果を報告。DNA分布地図では、ケルト族のDNAはアイルランドやスコットランド、ウェールズに最も集中しているものの、英国全土に広がっており、ケルト族のDNAはイングランド人のものとは異なるとのこれまでの考え方が、今回の研究で必ずしもあてはまらないことが示唆された。
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