|
紅茶は、その利尿作用により体内の水分を奪ってしまうと考えられがちだが、1日4杯の紅茶は水同様、体内の水分補給に役立つばかりか、心臓病やガンなどの病気予防にもつながり、水を飲むよりもかえって健康によいという研究結果が発表された。
臨床栄養学の専門誌「the European Journal of Clinical Nutrition」に掲載された研究報告によると、紅茶を飲むことは健康上さまざまな利点が多いことが判明。1日3杯以上の紅茶で、心臓発作のリスクを11%減らせるだけでなく、結腸直腸ガンを含むあらゆるガンの予防にもなり、虫歯を防いだり、骨を強くしたりする効果も考えられ、さらには紅茶に含まれるカフェインが集中力を高め、気分の高揚にも一役買うという。
このような効果をもたらす鍵となる物質は、細胞のダメージを防ぐとされる抗酸化物質で、紅茶の主要成分でもあるフラボノイドであるとされている。紅茶は果物や野菜のようにフラボイドを多く含み、3杯の紅茶でリンゴ1個分の8倍もの抗酸化物質が摂取できるという。
この研究を行ったひとりで栄養士のキャリー・ラクストン博士は、ほとんどの英国人が摂取する紅茶の量は1日3杯以下であり、3杯以下では十分な健康への効果は期待できないとも示唆。
若者の間では精神の不安定や不眠といったカフェインの弊害を心配して、水分補給には水を飲む傾向が強いが、これまでに報告されている研究では、1日6〜9杯という正常範囲内の紅茶摂取では健康への害も指摘されておらず、今回の研究結果は、水を飲む習慣があまりない高齢者にとっては朗報とみなされているという。
なお、この研究のスポンサーにもなった紅茶の消費促進団体「the Tea Council」でも、紅茶がもたらす健康への効能が改めて確認されたとし、健康のための紅茶摂取を呼びかけている。
© 1999- 2006JAPAN JOURNALS
LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|