スピード・カメラに違反の証拠写真を撮られたドライバーが、60ポンド(約1万2,000円)の罰金と減点の罰則を逃れようと、このカメラを「破壊」しようと試みた容疑で、有罪判決が下されたことが伝えられた。
サウス・ヨークシャーのドンカスター近郊に住むエンジニアのクレイグ・ムーア被告(28)は、昨年の8月14日、自宅から約64キロ離れたハイドを走行中、スピード・カメラによって速度違反の証拠写真を撮られてしまったという。
これに気づいたムーア被告は、この違反によってすでに点数が減りつつある免許証からさらに3点減点となり、免許取り消し処分となって失業してしまうことを恐れ、爆発物を積んで戻ってくると、設置費用1万1,700ポンド(約234万円)というカメラの「破壊」を試みたとされる。
ムーア被告が使ったのは、線路作業員が線路の溶接切断などの際に使用するテルミットで、アルミニウム粉と酸化鉄との等量混合物であるこの物質は点火すると高熱を発するものという。
しかし、このカメラは「攻撃」される直前にムーア被告のヴァンとそのナンバーを撮影。その情報は以前に撮影されたスピード違反の証拠写真とともに、「攻撃」の影響を受けなかった部分に保存されていたため、ムーア被告はほどなく逮捕された。
9日にマンチェスターの刑事裁判所で行われた裁判で、ムーア被告はカメラを破壊しようとしたことを認め、有罪。受刑期間は最高10年にも至るとみられ、刑が確定する9月6日までは条件つきで仮釈放される予定。
なお、スピード・カメラの増設は警察の資金調達源との批判的な見方が広がっている中、ある調査によると、英国人の16%は「義賊」的なギャング集団によるカメラの違法破壊に支持を示しているほか、例えば友人や知人などの他人が犯したスピード違反で自分の免許が減点されても良いと考えている人も全体の10%以上にのぼっており、スピード違反で罰せられる人に同情的な姿勢がみられるという。
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