英国のパスポートの発行手数料は、昨年12月に42ポンド(約8,400円)から51ポンド(約1万200円)に値上げされたばかりだが、今年10月からさらに29%の値上げが実施されることが伝えられた。
この2回の値上げにより、標準的な大人用の10年パスポートでは合計57%の値上げがなされる計算になり、子供用のパスポートも、昨年12月に36%値上げされたのに続き、さらに32%値上げされて34ポンド(約6,800円)から45ポンド(約9,000円)になる予定。
また、手続き日数が標準より短く、1週間で発行されるパスポートは現行の77ポンド50ペンス(約1万5,500円)から91ポンド(約1万8,200円)に、同日発行のパスポートでは現行の96ポンド50ペンス(約1万9,300円)から108ポンド(約2万1,600円)にそれぞれ値上げされるほか、ページ数が通常より多いパスポートは114ポンド50ペンス(約2万2,900円)になるという。
英国政府によると、この新料金はマイクロチップにデジタル写真を読み込んだり、パスポート申請者の身元調査を行なったり、来年から実施予定とされる新規申請者への面接などの経費を反映したものとされる。
個人の生体情報を取り入れた、この新しい電子タイプのパスポートは、英国がこれまでに発行した中では、最も安全で偽造されにくいパスポートとされ、テロなどの犯罪防止と個人情報の保護にはそれなりの費用がかかるのは止むを得ないという。
この新パスポートの導入は、政府が掲げている全国民を対象としたIDカード導入のための準備段階とみなされているが、影の内相である保守党のデヴィッド・デイヴィス氏は、まずは新パスポートによって国民の理解を得ようという内務省の思惑とは反対に、このようなパスポート発行手数料の値上げは国民の信頼を裏切ることにほかならないと批判している。
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