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妊娠初期の3ヵ月間に、顕著に現れることの多いつわりは、これまで妊娠に伴うホルモンの変化が原因と考えられてきたが、新たに行われた調査の結果、妊娠中に嘔吐や吐き気に悩まされる女性は、糖分や油分、肉のほか、カフェインやアルコールなどの刺激物の摂取も多いことが明らかになり、つわりは胎児に有害となる恐れのある食べ物を避けるとともに食中毒などを防ぐため、妊婦にそなわった自然の防衛機能とする新説が提示されたことが伝えられた。
科学の発達に貢献することを目指す団体「the Royal Society」が生物学的研究報告をまとめた発行誌「the Proceedings
of the Royal Society B」によると、リバプール大学の研究チームが21ヵ国のつわりに関する56件の調査結果を対象に、食生活がつわりに与える影響を分析。最終的にはヨーロッパと北アメリカに対象を絞った結果、糖分や油分を比較的多く含む食事とつわりには大きな関連性があることを発見。また、肉や刺激物を多く摂取する女性はつわりを患う確率も高く、穀物が原料であるシリアルや豆類を多く摂取する女性では、つわりも軽かったという。
調査を指揮したクレイグ・ロバーツ博士は、これを人類の進化の結果と説明。冷蔵庫が発明される以前は食中毒になる確率も高かったため、こういったリスクを避けるために肉などの一定の食物に対して警戒反応を示すような体内プログラムが生まれたとし、つわりは不愉快で不便なものだが、母親や胎児が食中毒になるリスクを減らすには有効な防衛機能とする考えを示すとともに、さらに詳しい研究の必要性を訴えているという。
つわりは妊娠女性の80%が経験するとされ、通常は妊娠12週目以降からその症状もおさまってくるが、中には妊娠期間中ずっと苦しむケースもあるという。
つわりを和らげるためには、脂肪分の多い食べ物や辛いものを避け、水分を十分とるほか、ビタミンB12やB6のサプリメント、ショウガの摂取に努め、血糖値が異常に下がるのを防ぐために少ない量の食事を、何度もとるといったアドバイスがなされている。
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