1888年に東ロンドンで、少なくとも5人の売春婦が殺害された「切り裂きジャック」事件で、当時この事件の捜査を担当したロンドン警視庁のドナルド・スワンソン警部の手書き捜査メモが13日、その子孫によってスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁本部)の犯罪博物館に寄贈され、犯罪史の博物館としては世界最古である同博物館の再オープンを記念する展示物となったことが伝えられた。
スワンソン警部は、事件当時にスコットランド・ヤードの警視監であったロバート・アンダーソン氏の思い出の品である本の裏ページに、「切り裂きジャック」の正体と疑う人物のメモを記載。
このメモには、妹をナイフで脅したことで、捜査線上にあがったポーランド系ユダヤ人の理髪師アーロン・コズミンスキーを第一容疑者とする旨の内容が書かれているという。しかし、この人物が警察の事情聴取もままならないほどの精神異常を患っており、また「切り裂きジャック」事件の唯一の目撃者であるユダヤ人も、同じユダヤ人を告発することはできないと証言を拒否したことで、真相は闇に葬られたまま、コズミンスキーは1919年、北ロンドンのコルニー・ハッチにある難民施設で死去したとされる。
この捜査メモの記された本はスワンソン警部が亡くなってから、その家族が代々受け継いできたとされるが、同警部の曾孫にあたるネヴィルさんは、英国犯罪史上最も「有名」な事件の手がかりともいえるこの捜査メモの保管には、犯罪博物館が最も適切で安全な場所とし、寄贈を決心したという。
© 1999- 2006JAPAN JOURNALS
LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。 |