マイナス要因ばかりが強調されている「地球の温暖化」現象を逆にうまく利用し、デボン県のある環境コンサルタントが、英国内で初めてとなる商業用オリーブの栽培に着手した様子が伝えられた。
マーク・ディアコーノさん(39)は、デボン県ホニトン近郊を流れるオッター川の沿岸に所有する約6.8ヘクタールの土地にオリーブの苗木を植え、5〜7年先とみられる最初のオリーブ収穫を楽しみにしているという。
このオリーブ栽培は、ドーセット県在住のイタリア人庭師エミリオ・チャッチさんとの共同事業で、植えつけた4種類のオリーブの苗木は、厳寒の冬と酷暑の夏で知られるイタリア・トスカーナ地方のマレンマから取り寄せたものとされる。
ディアコーノさんはオリーブ栽培の下準備として、水はけをよくするために土を深く耕し、冬の寒さで根が凍るのを防ぐためのマルチ(根囲い)として、苗木にムラサキツメクサの種付けをしたという。
オリーブは元来、モロッコや地中海沿岸、米国南西部や南米の一部といった、亜熱帯地帯で育つ植物だが、ディアコーノさんは、近年の英国内の気温上昇を受け、イングランド南部でもオリーブの栽培が可能な気温になると予測。収穫したオリーブから油を作りたいとしているほか、オリーブ以外にも、アーモンドやアプリコット、柿、パパイヤをはじめ、スパイス類やマルメロなどの栽培にも挑戦したいとの夢を広げているとされる。
英国内の平均気温は1990年以来、摂氏約1度上昇し、作物の栽培可能期間が1ヵ月長くなっているという。さらに、2020年までには国内の気温が1961〜1990年の平均気温を大きく上回ることも予想されており、このまま温暖化が続けば、2080年にはイングランド南東部の夏の気温は平均で摂氏5度上昇するとされている。
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