車体の老朽化や身体障害者のためのバリアフリー政策の一環として、ロンドンの路線バスを従来の2階建てから、「ベンディ・バス」と呼ばれる、車両の長さが2倍である低床式の新型車へと移行させようとする計画が進む中、路線バスの無賃乗車は1日あたり20万件以上発生し、ロンドン経済に与える損失額は年間3,000万ポンド(約60億円)にものぼっていることが明らかになった。
バスの無賃乗車による損失額は、ロンドン市議会交通委員会の代表である自由民主党のジェフ・ポープ議員の要請で明らかにされたもの。
無賃乗車率は新しく導入されたベンディ・バスでは、通常の1階建てバスや2階建てバスより2倍も高く、新型ベンディ・バスは3ヵ所にある乗降口から自由に乗客が乗り降りでき、運転手が乗客全員の乗車券を確認することを想定していない造りであるためとみられている。
このような状況の中、ポープ議員は無賃乗車を減らすために、新型ベンディ・バスには乗車券の検査官を設置すべきと提言。無賃乗車により、正直な乗客にしわ寄せが行くことになるとして、このような不正乗車の取り締まり強化を主張しているという。
なお、ポープ議員の要請に対するリヴィングストン市長の返答書には、バスの無賃乗車による年間損失額について、市内12路線を運行しているベンディ・バス300台では190万ポンド(約3億8,000万円)、従来のバス7,700台では2,800万ポンド(約56億円)という数字が報告されたという。
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