うつ病やふさぎ込みのために、英国経済が被る損失額は年間170億ポンド(約3兆4,000億円)にも達しており、うつ病は英国の最も深刻な社会問題となっていることが指摘された。
「London School of Economics」の名誉教授で、英国政府の顧問でもあるリチャード・レイヤード氏によると、英国の全人口の15%は何らかの形のうつ病に悩まされており、精神面での病気で公的補助を給付されている人は100万人以上と、失業手当を受け取っている人よりも多いとされる。
しかしながら、うつ病患者がこれだけいるにもかかわらず、専門家の治療を受けられる人はほとんどいないことが判明。心理療法を受けている人はうつ病患者のわずか4%に過ぎず、かかりつけの医師から抗うつ剤を処方されるにとどまっているという。
レイヤード氏は、薬の処方は問題の解決にはならないとし、このような患者に心理療法を提供するクリニックの全国ネットワークが必要と提言。
心理療法の費用は患者ひとりにつき750ポンド(約15万円)とみられているが、治療により職場復帰できれば、月あたり1,880ポンド(約37万6,000円)以上、英国経済に貢献することになるという試算も報告されている。
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