食べやすく安価、それでいて栄養価も高い果物として英国人からも好まれているバナナだが、その人気品種「キャベンディッシュ」の栽培地において伝染病が蔓延する恐れが生じており、絶滅する可能性もあるとみられていることが伝えられた.
1950年代の英国では、「グロスミッシェル」という別の品種のバナナが消費されていたが、土中のカビによってバナナが枯れるというパナマ病の発生により、この品種は消滅。代わって、病気などに強いとされていた新品種「キャベンディッシュ」がバナナ市場の主力品種になったが、同品種は新たな真菌性の伝染病の被害にあっているという。
問題になっている伝染病は、さらに攻撃力の強い変種のパナマ病で、英国に輸入されているバナナの主要産地であるラテン・アメリカやアフリカにはまだ広がっていないものの、インドネシアや台湾、中国南部、マレーシアなどのアジアの生産地ではすでに深刻な事態を引き起こしているとされる。
また、中央アメリカのバナナ・プランテーションでは、その湿気のために黒シガトガ病が大発生し、バナナの葉が侵される被害が出ており、毎週、農薬の散布が欠かせない事態になっているという。
専門家らは、万が一人気品種「キャベンディッシュ」が消滅したとしても、すぐに別の新しい品種がバナナ市場の隙間を埋めてくれると楽観視しているものの、お馴染みとなったバナナの風味や歯ごたえは永久に変わってしまい、価格そのものも上昇するとみられている。
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