自分が所属する社会階級に関して、労働者階級と考える英国人が過半数を占める中、自分は中流階級と考える英国人は過去40年間で50%近い増加をみせていることで、人々の階級意識が変化してきたと分析されたことが伝えられた。
金融サービス組織「Liverpool Victoria」の依頼で、調査機関「ICM」が1,000人を対象に行なった調査によると、自分を労働者階級と認識している人は全体の53%であるものの、中流階級と考える人は、1966年の30%から全体の43%にまで増加したことが分かったという。
現代の労働者階級の収入は、80年代の中流階級における収入と同じレベルに達しており、2020年までにはさらに多くの人が自分を中流階級とみなすようになると予想されている。
今回の調査ではまた、職業と社会階級との伝統的な関連性にも大きな混乱が指摘され、かつては典型的な労働者階級とみなされていた建設作業員のうち、全体の36%が自分を中流階級とみなしているほか、伝統的には中流階級とみなされる銀行の管理職では全体の29%が自分を労働者階級と認識。
自分を労働者階級と認めているのは、英国社会の裕福な20%に属しているうちの270万人で、さらに年収10万ポンド(約2,000万円)を稼ぐ50万人が自分は労働者階級と感じているという。ちなみに、典型的な中流階級は労働者階級より約25%多い収入を得ているとされる。
ケント大学の社会学者はこの結果について、人々の階級意識は職業によってではなく、収入額と「必要とされる度合い」によって決定されるようになった証とし、肉体労働者でも高収入を得られ、彼らの技術が高く評価されていれば中流階級、会社勤務でも収入が少なく、自分でなければできないという意識が低ければ労働者階級という風に意識が変わってきたためと説明している。
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