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100年にも渡って英国の食卓にお馴染みとなっている「HPソース」(野菜やスパイスなどを原料にしたブラウン・ソース)の販売元「ハインツ」では9日、ミッドランド地方にあるソース生産工場をオランダに移転する方針であることを発表。バーミンガム近郊にある国内工場が来年3月に閉鎖されることにより、125名の失業も懸念されていることを各メディアが伝えた(写真は「デイリー・テレグラフ」紙より)。
「HPソース」=写真=は、英国における大手コーヒー・チェーン店の席巻により、経営難に追い込まれている個人経営のカフェの人気奪回キャンペーンを支持するブランドとなったほか、有名デザイナー、ポール・スミス氏による限定版商品のラベルでイメージ向上を図ったばかりという。
しかしながら「ハインツ」では、英国独自のものとされている製品でも、海外の原料を使ったり、国外で生産されたりしている場合があるとし、「英国特産品」として認識されている同ソースの生産も英国内にこだわる必要性はないと判断。さらに、「HPソース」の需要は年間3%以上上昇し、世界69ヵ国で販売されているにもかかわらず、この工場は週に3日しか機能していないことも、移転の大きな要因としている。
労働組合側では、「ハインツ」が昨年フランスの「ダノン」から同製品の生産・販売権を購入した際に、生産上の条件に変わりはないとの約束を破ったことになるとし、批判の声を強めているとされる。
「HPソース」の始まりについてはいまだに不明確な点が多いが、一説では、1870年代にハリー・パルマーという人物がソースを考案したとされ、この人物は賭博の借金を返済するために、ソースの作り方を売却。「HPソース」という名称はこの考案者の頭文字をとってつけられたとされる。
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