英国の高級スポーツカー・メーカー「TVR」が24日、ブラックプールにある国内唯一の生産工場を6ヵ月以内に閉鎖する旨を明らかにしたことで、従業員260人が失業の危機にさらされると懸念されている。
2人乗り高級スポーツカーのメーカーとして知られる「TVR」では、週あたりの生産台数が12台から2台にまで減少したのに伴い、工場の閉鎖を決断。同社ではすでに合計71人の従業員を解雇しているが、今後の雇用人数については確定できない状況という。
「TVR」では、今回のブラックプールの工場閉鎖は生産終了を意味するものではなく、単に生産工場の移転にしか過ぎないと説明。新たな工場開設地には、熟練工が多いブラックプール周辺をはじめとするイングランド北西部を検討しているとされる。
「TVR」から工場閉鎖の通達を受けた労働組合側では、組合員の将来に関して強い懸念を表明するとともに、対応策を決定するための話し合いを予定しているという。
今回の「TVR」の決定は、フランスの自動車メーカー「プジョー・シトロエン」が先週やはり、2,300人の失業を伴う、コヴェントリー近郊の工場閉鎖を発表したのに続き、英国自動車産業にとって新たな打撃になるものとみられている。
「TVR」は1947年、トレヴァー・ウィルキンソン氏が設立。同氏の名前から3文字をとって名づけられたという同社は、2004年に約1,500万ポンド(約30億円)でロシアの大事業家ニコライ・スモレンスキー氏に売却されたが、同社製のスポーツカーは著名人をはじめとするカー・マニアの間では変わらぬ人気を博しており、ジョン・トラボルタとハリー・ベリーが出演するスタイリッシュな犯罪映画「ソードフィッシュ」の中でも使用されたことでも有名になった。
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