英国内の公立病院が患者から駐車料金を徴収することにより、年間で多大な利益を上げている実態が調査の結果明らかになり、このような病院側の姿勢に非難の声が寄せられていることが伝えられた。
BBCが行った調査によると、患者から駐車料金を徴収するのは、教育機関としても用いられる大学付属病院などに多く見られ、特に大きな利益を上げている病院「ワースト」12が公表される一方、このような病院が駐車料金から得ている利益の年間最高額は150万ポンド(約3億円)にものぼることが分かったという。
ガン患者が治療のために病院を訪れる際の駐車料金を無料にしようというキャンペーンを実施しているチャリティ団体「Macmillan Cancer
Relief」では、このような駐車料金徴収を「非道徳的」と批判。NHS(英国の国民医療制度)管轄下の医療機関は無料サービスが前提であるにもかかわらず、ガン患者が命に関わる重要な治療を受けている間の駐車場利用に料金を課すのは、実質的に税金泥棒と同じであると非難。
同団体の調べでは、病院までのガソリン代と駐車料金で、週に最高50ポンド(約1万円)の支出を余儀なくされているガン患者もいるという。
BBCの調査で、2004年度に駐車料金で多大な収益を上げた「長者」病院として名前が挙がったのは、バーミンガム大学付属病院の150万ポンド(約3億円)、ケンブリッジ大学NHSファウンデーション・トラストの115万ポンド(約2億3,000万円)、バジルドン&サロック大学病院NHSファウンデーション・トラストが100万ポンド(約2億円)強、オックスフォード・ラドクリフ病院NHSトラストが120万ポンド(約2億4,000万円)以上などとなっている。
保健省では、このような病院の駐車料金徴収について、「料金徴収は、病院を利用しない人が駐車場を勝手に使うのを阻止するための手段」と説明し、病院側の駐車料金徴収を正当化しているという。
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