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中国からの不法入国労働者21名が貝の採集中に満潮から逃げ遅れ、溺死した事件で、この不法労働者を統率していた中国人ギャングのリーダーに28日、14年の実刑判決が下されたことが報じられた。
この事件は2004年2月、ランカシャーのモーカム・ベイで、中国人不法労働者が夜間にザルガイ(cockles)を採集中、砂地である海岸に潮が満ち、21名が逃げ遅れて死亡したもの。プレストン刑事裁判所のリチャード・ヘンリケズ裁判官は、自らの私欲のために21名の同国人の命を犠牲にし、しかも犠牲者にまったく同情の念を示さなかったとし、これらの不法労働者を統率していた中国人ギャングのリーダー、リン・リアン・レン被告(29)に、過失致死罪、入国管理法違反、偽証罪で14年の実刑判決を宣告した。
会計士であるレン被告は、中国から学生として渡英。しかし、リヴァプール周辺で食用貝として人気のあるザルガイ産業で利益を得るようになり、中国の密入国斡旋組織「蛇頭」を介して英国にやってくる中国人労働者らを利用してザルガイの採集をさせていたという。
これらの労働者らは1軒の家に30人が寝泊りするという劣悪な生活環境の下、レン被告の運転する無登録のヴァンで、砂地の海岸が広がるモーカム・ベイまで連れて行かれ、慣れない環境の中、貝を採集していたとされる。
賭博好きとしても知られたレン被告は、事件前夜にリヴァプール市内のカジノで600ポンド(約12万円)を損失。事件が起こった夜は、悪天候により満ち潮の勢いが激しかったにもかかわらず、労働者らを砂地に長時間放置し、深刻な事態となってからも1時間近く救助を求めなかったという。
これらの不法労働者らのうち、救助隊に無事助け出された唯一の生存者リー・フアさんは、中国の家族を殺すというギャング団の脅迫にもかかわらず、証言を行ったとされる。
この事件では、レン被告のいとこリン・ムー・ヨン被告(31)に入国管理法違反とDVD偽造罪で4年9ヵ月、またレン被告のガールフレンドであるツァオ・シャオ・チン被告(21)に入国管理法違反と偽証罪で2年9ヵ月が宣告された。被告3名は受刑期間終了後、中国に強制送還されるべきとの意見があるが、送還後は中国で死刑に処せられる可能性が高いため、強制送還はなされないとみられている。
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