故ダイアナ元妃の葬儀において、元妃の弟であるスペンサー伯が行った追悼の辞の内容をめぐり、エリザベス女王が不快感を強く抱いていた事実が、王室関係者によって初めて明らかにされた。
この事実は、女王夫妻の伝記「Phillip and Elizabeth: Portrait of a Marriage」を執筆した後、現在は女王の80歳の誕生日とフィリップ殿下の85歳の誕生日を記念して放映される予定のTVドキュメンタリー番組シリーズの制作に携わっている、元保守党議員、ジャイルズ・ブランドレス氏が、「Spectator」誌の今週号の中で公にしたもの。
女王の夫君フィリップ殿下の親友でもあるというブランドレス氏によると、1997年に事故死したダイアナ妃の葬儀がウエストミンスター寺院で行われた際、故人の弟として追悼の辞を述べたスペンサー伯が、その内容にキリスト教徒としてのダイアナ妃が示していた信仰の深さを讃える箇所がなかったことに、大きく失望したとされる。
女王自身が名付け親というスペンサー伯は、ダイアナ妃の死についてメディアや王室を責め、自分の悲しみを訴えることに夢中になるあまり、故人の信仰面については何も触れず、これが女王の怒りを招いたという。故ダイアナ元妃は、イスラム文化やニューエイジ特有の哲学に興味を抱くという面があったものの、キリスト教徒としての信仰心は決して失わなかったとされ、英国国教会の長であり自らも熱心なキリスト教信者である女王は、この点を葬儀で最も大切なポイントと考えていたとされる。
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