|
1912年の処女航海でサウサンプトン港からニューヨークに向かう途中、北大西洋上で氷山と衝突、沈没し、1,523名もの死者を出したタイタニック号の事故について、氷山の専門家が、もしこの時タイタニック号が氷山を避けようと舵を切らずに、正面から衝突していれば、沈没という最悪の事態は回避できたとの新たな説を提唱したことが伝えられた。
3月1日にBBC2で放映予定のドキュメンタリー番組「The Iceberg That Sank The Titanic(タイタニック号を沈没させた氷山)」の中で、ニューファンドランドにあるメモリアル大学で氷山と船舶技術の関係を研究するクロード・デイリー教授は、タイタニック号の船員が氷山を避けようとしたのは極めて当然のこととはいえ、舵を切り、船首の向きを変えようとしたその避け方は間違ったものと指摘。
エンジンをフル稼働していなければ、タイタニック号の舵は小さすぎて、タイミング上、氷山を避けるのは不可能だったと解説。結果として船体脇を氷山と接触させてしまったタイタニック号は、船首部分を衝突させた場合よりもはるかに大きなダメージを被ったとされる。
同教授は、この時もし船の向きを変えずに、正面から氷山に衝突していれば、船内はその衝撃で多少の混乱を強いられるものの、船体へのダメージを船首部分のみにとどめ、航海を続けることは可能だったと示唆した。
同番組ではタイタニック号が衝突したとされる氷山そのものにも着目し、この氷山が1万5,000年かけて形成され、1909年に北極から分離し、タイタニック号と接触した1912年に大西洋の航路上に流れ着いたもので、事故から2週間後には暖流海域で溶けてしまったという。
事故現場付近で、当時のドイツ船籍の船から撮影されたこの氷山の写真からは、タイタニック号との衝突の際についたとみられる赤い塗料が見えるという。
© 1999- 2006JAPAN JOURNALS
LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|